マトリョーシカ屋*nonnaについて
作家プロフィール
マトリョーシカに興味を持ったのは、当時の仕事・添乗員として初めてロシアに行った2009年。とあるマトリョーシカに惹かれて購入し、その後気に入ったものを買い集めるようになりました。
そして2014年、自分でもマトリョーシカを作ってみたくなり、東京・銀座の「GINZA HAKKO 木の香」にて行われているta-nya先生のマトリョーシカ教室に参加、制作を始めます。
その後2015年9月、「マトリョーシカ屋*nonna」として活動を始め、同年12月にハンドメイドマーケットminneにて販売開始。
以降、ヨコハマハンドメイドマルシェやOSAKAアート&てづくりバザールなどのイベントにも参加、現在に至ります。
*nonnaのマトリョーシカは・・・
*nonnaのマトリョーシカは、ぱっちりとしたつぶらな瞳をしています。そして持っているものは犬やネコなどの動物、ぬいぐるみ、スイーツや食べ物など、女の子の好きなカワイイものがほとんどです。
また、*nonnaのマトリョーシカは見るたびに何となく和める、ほんわかした雰囲気の作品に仕上がるよう心掛けて制作されています。そのため、マトリョーシカ屋*nonnaでは制作工程にひと手間かけ、白木に電熱ペン(ペン型のはんだごて)を使い、木を焦がして絵や模様を描く「ウッドバーニング」という技法で輪郭を描き、その後、アクリル絵の具を使って彩色する方法でマトリョーシカを作っています。その理由はウッドバーニングで描いた線はこげ茶色になるため、絵の具で黒の輪郭線を引くよりも全体的にやわらかい雰囲気になるからです。
こんなこだわりが詰まった、マトリョーシカ屋*nonnaオリジナルのハンドメイドマトリョーシカ。手に取ったかたが幸せな気持ちになれるよう、ひとつひとつ心を込めて、ていねいに制作しています。
販売・オーダーについて
● 販売は通常Webのみ、「ハンドメイドマーケットminne」内のギャラリーにて行っております。
(https://minne.com/@nonna-mato)
● 主に春と秋を中心に、イベントにも出店・販売いたします。
● オリジナルオーダーも承っております。
● すでに売り切れとなっている作品の再販リクエストや色変更などのセミオーダーも承ります。
オリジナルオーダーはお客様のご要望をお伺いしてデザインを考えることから始まり、下絵や色塗りといった各工程ごとにお客様と確認を行い、都度修整する等、通常の作品を作るよりも多くの時間を必要とします。そのためオリジナルオーダーについては以下の通り、別途オーダー料を頂いております。
- 《ちびマト、ミニマト》作品代+オーダー料750円
- 《3個組マトリョーシカ》作品代+オーダー料1,500円
- 《5個組マトリョーシカ》作品代+オーダー料2,500円
- 《大きめマトリョーシカ》作品代+3個組、5個組の各オーダー料(1,500円or2,500円)+追加1,000円
なお、作品の再販リクエストや色変更などのセミオーダーにつきましては、オーダー料不要です。
*nonnaのマトリョーシカができるまで

① 下書き
まず最初に、表面をサンドペーパーで軽くこすってなめらかにした、白木のマトリョーシカに鉛筆で下書きをしていきます。下書きは後々ウッドバーニングする際に迷わないよう、なるべくていねいに描いていきます。
② ウッドバーニング
次に電熱ペンで下書きの線をなぞり、ウッドバーニングを施します。ウッドバーニングは木を焦がして絵を描いていく技法なので、ここはゆっくり、慎重に!!(もし間違ったらサンドペーパーでこすって削り落とすしかありません・・・)
③ 色塗り
色塗りにはアクリルガッシュを使っています。他に色鉛筆や水彩絵の具なども使えますが、私は基本的にアクリルガッシュのみです。なお、色塗りの詳細については「*nonna流・マトリョーシカの色塗り方法」で詳しくご説明します!
④ ニスがけ
色塗りが完成したマトリョーシカは、最後にニスを塗って保護します。私が使うニスは陶器のようにツヤツヤに仕上がる「ツヤありニス」と、自然な光沢が出る「半ツヤニス」の2種類。ニスを塗った後は一度乾燥させ、それを2~3度繰り返します。
⑤ 完成
しっかりニスが乾いたら、作品が完成!ひとつの作品ができあがるのに大体3日ほどかかります。*nonna流・マトリョーシカの色塗り方法
① ほっぺた&髪
私の場合、一番最初に塗るのはほっぺたのピンク、そして髪の色。ほっぺたは絵の具を水で薄めて色を調整し、丸筆を使って描いていきますが、筆に水分が付きすぎると白木にのせたときに滲むので、ティッシュ等を使って調節が必要です。また、マトリョーシカの指先にもほんのり色を付けています。
髪の毛は通常、ラメ入りの絵の具を2色使っています。絵の具は混色せずに単体の色そのままを使うことが多いですが、髪の色に関してはわりと混ぜていることも多いです。
② 薄い色から
次に塗るのは白いブラウスの部分、そしてプラトーク(スカーフ)とスカートのどちらか薄い色を使用しているほう。この写真のマトリョーシカはプラトークにパステルブルー、スカートには鉄紺色を使ったので、色の薄いプラトークのほうから塗っていきました。
ちなみに私は、ブラウスやプラトーク、スカートなど、広めの部分を塗るときは平筆を使います。ベタ塗り部分は筆の広い面で、細かいところは筆の角を上手く使うとかなり細かいところまで筆を持ち替えずに塗ることが可能なため、ほとんど平筆1本で大部分の色塗りを終えてしまいます
③ はみ出した場合
色を塗っていると、ウッドバーニングの部分に多少はみ出ることもありますが、そこは気にしない、気にしない!後からちゃんと直せます!
写真でもスカーフの結び目部分にずいぶんと色がはみ出し、ウッドバーニングの線が消えてしまっていますが、色塗り後に絵の具の上から再度ウッドバーニングすると、次の写真のようにきれいなウッドバーニングの線が再び出てきます。
④ 濃い色と細かい部分
同じ調子で残りの濃い色の絵の具、この写真の場合はスカートの部分を塗り、同じ絵の具を使ってエプロンの裾模様を描けば、だいたい大まかな色塗りが完了!あとは手持ちアイテムとプラトークの模様などの細かい部分に入ります。
手持ちアイテムはその時々で異なりますが、基本はやはり薄い色から濃い色へと塗り進めていきます。ですがアクリル絵の具はチューブから出すとどんどん乾いて固まっていくため、他にも同じ色を塗る部分がある場合、絵の具が乾く前についでにそこも塗ってしまう場合があります。この写真の作品では、ほっぺたに使った色と同じ絵の具を使っている、チワワちゃんの舌がそうでした
⑤ プラトークの模様
最後にプラトークの模様を描いていきます。その時に私が愛用しているのが”スタイラスペン”!
いつも水玉模様にすることが多い私のマトリョーシカですが、筆を使って丸を描くのは意外と難しいのです。そこでペン先が球状になっているこのペンに絵の具を付け、丸を描きたい部分にちょん、とペン先を置くと、きれいな丸ができあがります。ペン先の球の大きさによって点のような細かい丸からそこそこ大きめな丸までいろいろ描けるスタイラスペンは、私の必需品です。
⑥ 色塗り完成!
さて、こうしてマトリョーシカの色付けは完成!
あとはニスを塗って乾燥させればできあがりです❤︎